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財団だより

 新年明けましておめでとうございます
 昨年は、京都大学の本庶佑特任教授が、がんの免疫治療の道を開いた功績により日本で5人目のノーベル医学生理学賞を授与されました。わが国の医学研究の成果が世界的に評価された年であり、改めて医学研究に助成することの意義を認識いたしました。
 平成最後の新年を迎えましたが、本年も、財団設立に寄せられた倶進会会員皆様方の熱き思いを忘れることなく、医学・医療研究の助成、医学教育支援などの公益事業を推進して参ります。

 平成に誕生した財団の益々の発展を
 財団は、倶進会の医学部創立50周年記念事業の一つとして、平成4年4月に発足しました。平成16年に財団の三杉和章名誉理事長(初代理事長)が著わした「ハマの医学校物語」では、財団設立について次のように書き記しています。「なかでも将来まで続く最大の貢献は(中略)記念事業の一つとして行われた研究、教育を支援する公益財団の設立です。(中略)母校の発展を願うOBからの最大の輝かしい贈り物です。」同書によれば、俱進会からの拠出金は約2億3千万円、その後の横浜十全会からの約2千万円の御寄附を加え、基本財産は約2億5千万円に達しました。当時は高金利の時代でしたので基本財産の金利だけで医学研究、医学教育助成の公益事業が実施できる見通しでしたが、その後、低金利時代を迎えることになります。
 平成6年には横浜市の依頼で、法人格を有する当財団が附属両病院の売点経営を十全会から引き継ぐことになりました。当時は毎年、両売店利益の全額約1500万円を公益事業に繰り入れ、大きな財源を確保することができました。
 また、皆様からの御寄附については梅原清氏からの2億3千万円をはじめ多くの方々から御厚志をいただくことができました。ここに厚く御礼申し上げます。
 平成17年には横浜市立大学が公立大学法人となり、平成23年には公益法人制度改革により財団が一般財団法人に移行するなど大きな変化がありました。平成24年以降相次ぐ両附属病院内のコンビニエンスストア開店により、売店の売上げが減少し、公益事業の財源が減少しました。加えて超低金利時代となり、財源の確保が喫緊の課題となりました。
 しかしながら、設立趣旨を全うすべく、賛助会員制度の創立、売店の経営改善など積極的な取組みを行い、成果を上げてきております。これも倶進会の皆様のお力添えがあったからこそと深く感謝を申し上げます。
 設立25周年を迎えた平成29年からは、穂坂正彦学術担当理事(前理事長)の立案により、毎年秋に今までの助成の成果を視覚的にわかりやすくお伝えする広報誌「わかば」を発刊し、県内に約5500部を配布するなど財団の存在意義を広くPRしています。
 平成元年1月、倶進会に医学部創立50周年記念事業の実行委員会が発足してから30年、平成5年度の助成開始から30年年末までに財団が助成した額は約5億6千万円にのぼります。
 現在、実施している研究助成は、「推進研究助成」、「わかば研究助成」、「医療技術研究助成」、「医学・医療関連事業助成」、「指定寄付研究助成」の5種類です。これらの中からノーベル賞等の世界的レベルの研究が現われ、広報誌「わかば」に記事を掲載できることを期待しております。
 倶進会は財団の生み、育ての親であります。皆様には、財団の存続、発展を図るため、財源的な御協力を含めまして今後とも温かい御支援を賜りますようお願い申し上げます。

 賛助会員御申込み・御寄附に感謝
 財団の将来を支えるものとして倶進会会員の皆様に、平成24年度から財団賛助会員加入のお願い(年会費1万円)をしております。本年度は12月末で285名の御申込みをいただいております(昨年度同時点では266名「以下同じ」)。本年度は重複して納入された方が多数いらっしゃいましたが、31年度納入の扱いとさせていただきました。
 また御寄附は本年度同時点で97件(同77件)、金額は三杉記念医学教育研究基金への300万円の御寄附があったため約495万円(同187万円)となりました。経済状況が厳しい中、財団を支えていただき本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

 売店の経営改善
 売店の純益は現在も財団の公益事業並びに財団維持のための貴重な財源です。28年度から29年度にかけて抜本的な経営改善策を実施した結果、売店のみの収支は29年度で約900万円の黒字、30年度も10月までの累積で黒字を計上しております。今後とも「患者様のオアシス」をモットーにお客様満足度が高い院内売店を目指して経営改善に努めて参りたいと存じます。引き続き財団売店を御愛顧のほどお願いいたします。

 本年も御支援、御協力をお願いいたします
本年も、財団事業に力強く取り組んで参ります。
倶進会会員の先生方の御支援、御協力を心からお願い申し上げますとともに本年も良い年でありますようお祈り申し上げます。

                                         (理事長  井出  研)