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財団だより

計画どおりの助成を執行
 今年度も当財団の特色である若手研究者助成など計画どおりの助成を行うことができました。平成30年度の研究助成については申請を公募し、募集要項の追加配布など広報に力を入れましたが、推進研究、わかば研究の申請件数が若干減少しました。
 受理した申請書について、6つの助成選考委員会が6月から9月にかけて順次開催されました。受理した申請の総件数は100件(昨年度120件)、うち採択件数は35件(同32件)、研究助成総額は1980万円(同1923万円)になります。
 採択された助成申請の状況は、別表のとおりです。 
平成30年度採択者一覧表

1 推進研究助成
 相当の実績を有する研究者を対象とし、臨床応用が期待される優れた医学研究を対象としています。財源は梅原清氏から頂いた2億3000万円のご寄附をもとに設立した「梅原基金」です。この助成は平成15年度に開始され本年度で16年目を迎えました。毎年度の助成件数及び助成額は平成27年3月の理事会で決定された年度別計画に基づいております。
 選考委員会は7月20日に開催されました。申請件数は、29件(昨年度46件)、採択件数は9件(同10件)、助成総額900万円(同1000万円)。
 申請件数の年度別内訳は、初年度分は23件(昨年度34件)、2年度分、3年度分とも3件です。
 採択の年度別内訳は初年度分、2年度分、3年度分とも3件(同3件)となっています。初年度に採択された研究の全てに対して原則、3年度継続助成を行うことにしています。
 梅原賞については31年秋に、本年度研究を終了した3名と来年度に終了予定3名の合計6名の研究者をまとめて、選考する予定です。これを含めて梅原賞授賞は残り2回となります。
 今後とも世界レベルの研究が選考されて、梅原清氏のご期待に添いたいと強く願っております。

2 わかば研究助成
 大学院生を含む若手研究者を対象にした助成です。財源は財団設立の際、俱進会会員皆様の寄付を基にした「公益事業基金」です。
 選考委員会は7月12日に開催されました。申請件数は42件(昨年度50件)、採択件数は11件(同11件)、助成総額550万円(600万円)

3 医療技術研究助成
 医師を除く医療技術職員を対象とした助成で、全国的に見ても例が少なく貴重な助成です。
 財源はかって附属両病院の売店を経営していた横浜十全会からの御寄附をもとに設立した「横浜十全会基金」です。
 9月19日に選考委員会が開催されました。申請件数6件(昨年度12件)、採択件数5件(同5件)、助成総額90万円(同100万円)。
 一昨年度は申請件数が極めて少なかったため、委員会で対策を検討し、昨年度から募集のPRに力を入れております。

4 医学・医療関連事業助成
 医学・医療領域における社会的課題に対する組織的活動を支援することを目的にしています。財源はわかば研究と同じく「公益事業基金」です。
 6月26日に選考委員会が開催されました。申請件数9件(昨年度9件)、採択件数4件(同5件)、助成総額200万円(同193万円) となっております。                

5 心臓疾患研究助成
 6の指定寄付研究助成の一つですが、ご寄付が500万円であったことから独立した助成として平成24年度から毎年100万円を助成してきました。最終助成年度である28年度の助成金が29年度に返却されたため、本年度に再募集したものです。
 9月26日に選考委員会が開催されました。申請件数は4件で採択件数2件、助成額は100万円となっております。本年度の助成をもって5箇年度にわたる助成が完了いたします。

6 指定寄附研究助成
 御寄附をいただいた方のご希望に沿うため、研究助成分野を指定して公募するものです。今年度、5の心臓疾患研究を除いた指定寄附研究の分野は、
 ①腎臓がん関係、②血液内科学関係、③腎臓・循環器内科学関係、④胆のうがん関係の4分野です。昨年度は腎臓内科学関係の1分野でした。
 9月21日に選考委員会が開催されました。申請件数は合計10件(昨年度3件)で内訳は① 2件、② 4件、③ 2件、④ 2件です。
 採択件数は4分野とも1件ずつで合計4件(同1件)、助成総額140万円(同30万円)で、内訳は①のみ50万円、その他の3分野は各30万円となっております。 

広報誌「わかば」を継続発行します。
 昨年度に創刊し好評を博した広報誌「わかば」を今年も発行いたしました。研究助成後の状況や成果を掲載しています。ぜひ、ご一読下さい。

財団賛助会員の御加入、御寄付に心から感謝申し上げます
 財団賛助会員は研究助成の主要な支柱の一つであり、倶進会の先生方をはじめご加入いただいている多くの方々に心からお礼申し上げます。
 御加入いただいている状況は9月末現在、次のとおりとなっています。
    本年度新規加入(会費納入) 20名
    前年度までのご加入      277名
    現会員数(会費納入)      236名

 毎年度、会費の納入をもって賛助会員としております。現時点で本年度未納の方の納入をお願い申し上げます。
 財団への寄附金は現在、70件、約436万円。昨年の同時点より寄付金の額が増えたのは三杉記念医学教育研究基金へ300万円ものご寄付をいただいたことによります。心から御礼申し上げます。このうち賛助会員及び倶進会会員の皆様からのものが65件、約407万円です。    
 倶進会会員皆様の当財団に寄せられるご厚情に心から感謝申し上げます。

 引き続き、売店の経営改善を行い、研究助成の財源確保に努めて参ります。売店経営の売上から生じる利益は、全額を財団公益事業の財源として繰り入れており、重要なものです。売店の経営ではコンビニエンスストアとの共存を前提にして、平成28年度から下記の抜本的な経営改善策を実施して参りました。ご利用者様へのサービスに配慮しつつコスト高の営業時間の短縮、コンビニエンスストアと競合が少ない医療衛生用品の充実、福浦売店の統合など。これらによる改善効果により29年度決算では前年度の倍以上もの大きな黒字が出せたことは前号で報告したとおりです。
 引き続き、伝統ある院内売店としての財団売店をご利用いただけますようお願い申し上げます。
 今後とも、財団では経営基盤の充実に努め、設立趣旨である医学・医療の研究助成を推進して参りたいと存じます。
 倶進会会員皆様方の御協力、御指導を賜りますようお願い申し上げます。
                                      (理事長  井出  研)