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29年度事業の概況

 倶進会員の皆様には日頃から財団事業にご協力いただき、心から御礼申し上げます。 
 おかげさまで昨年4月、財団は設立25周年を迎え、29年度末までの助成総額は約5億4000万円にのぼりました。改めて感謝申し上げます。
 平成29年度事業の概要並びに財団の現況についてご報告いたします。
研究助成等の公益事業については、平成26年度に事業規模の縮小及び事業期間の延長等を決定した計画(※公益目的支出計画)を策定しておりますが、 29年度もこの計画に則り、事業を実施することができました。 
 当年度事業の特徴としては、推進研究助成で第七回梅原賞を授与したこと、並びに広報誌「わかば」を創刊して財団の医学研究等への助成実績と その効果、成果を広く県内にPRしたことです。
 収入面では、賛助会会費収入は277万円(年間1人1万円)で、残念ながら前年度より40万円少ない結果となりました。2年連続の減少となっております。年度末時点での会員数は277人、内訳は新規33人、既会員244人(28年度からの継続)です。28年度と同様、現賛助会員の維持継続と新会員の確保が急務の課題であります。引き続き様々な機会を通じて広報に力を入れていきたいと存じます。
 御寄附は総額約234万円で、前年度より約60万円の増加となっています。増加の主な理由は指定寄付金が多かったことです。御寄附のうち、倶進会員、 賛助会員の皆様からは約114万円でした。昨年度より約30万円の減少ではありますが、厳しい社会、経済情勢の中、御寄附を寄せられた方々に心から感謝申し上げます。
 売店等の収益事業の純利益からは、約671万円を公益事業に繰り入れました。ちなみに28年度の繰入額は、売店の経営安定化準備金を除く255万円です。
 なお、公益事業の財源を確保するため、先の計画に基づき、毎年度、理事会及び評議員会の決議を得て公益事業基金を取り崩しております。
 29年度は予算どおり800万円を取り崩しました。

平成29年度決算の概況

はじめに公益事業の状況を説明します。( )内は28年度実績です。
公益事業総額 2190万円2000円
このうち助成の総計は、47件・2047万円です (45件・1992万円) 。内訳は
・研究等助成 32件・1923万円 (29件・1863万円)
・横浜市大教育等助成 15件・約124万円 (16件・約129万円)
 助成以外の公益事業である医学・医療啓発事業の執行額は約143万円です。

 〇推進研究助成
梅原清氏の御寄附によって設立された梅原基金による推進研究助成は15年目を迎えました。
  3年継続助成研究 3件(3件)
  2年継続助成研究 3件(3件)
  初年度助成研究  3件(3件)
  小計9件・900万円。
  第七回梅原賞授与副賞  1件・100万円
  合計10件・1000万円

 推進研究助成以外の助成は、
〇わかば研究助成 11件・600万円(12件・600万円)
〇医療技術研究助成 5件・100万円(2件・40万円)
 十全会基金による医師を除く医療従事が行う実務的研究や業務改善の企画への助成です。28年度は申請件数が2件と少なかったため、29年度は附属2病院等の協力をいただき募集に力を入れた結果、申請件数は12件に増加しました。
〇医学・医療関連事業助成 5件・193万円(4件・200万円)。
 28年度に募集要項の表現をわかりやすく改め、採択例をホームページで掲載する等申請件数を増やすよう努めた結果、2年続けて9件の申請がありました。
〇指定寄附研究助成 1件・30万円(2件・123万円)。
 本年度は腎臓内科学の領域に助成しました。
 なお、心臓疾患研究助成は平成28年度で5年間の助成を完了いたしましたが、29年度に助成金の返却があったため、30年度に改めて1件公募しております。
〇横浜市大教育等助成 15件・約124万円(16件・約129万円)
 このうち学術講演会開催助成は予算額20万円に対し、2件・8万円でした。
〇医学・医療啓発事業
 広報誌「わかば」創刊の趣旨は1ページ中段に記載のとおりです。見やすくわかりやすい紙面とし、好評を頂きました。今後とも年1回秋に発行して参ります。 
 また、平成7年に発刊した「横浜医史跡めぐり」の改訂版を発行しました。

30年度の研究助成申請状況
 6月1日を受理期限として、各助成の申請を締め切りました。(医療技術研究助成、指定寄附研究助成は8月17日が受理期限です) 応募状況は、次のとおりです。
    推進研究助成  新 規 23件(34件)
            2年目  3件(3件)
            3年目  3件(3件)
    わかば研究助成     42件(50件)
    医学・医療関連事業助成 9件(9件)
 各助成の選考委員会は、医療技術研究助成及び指定寄附研究助成を除き、7月下旬までに開催され、選考結果については、順次、助成申請者に通知するとともに、 次号の「財団だより」に掲載いたします。

財団賛助会員加入・ご寄附のお願い
 多くの方々からの賛助会費納入と御寄附に改めて感謝申し上げますとともに、財団事業を継続して行くための基盤となる財団賛助会員へのご加入並びにご寄附につきまして、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
 新規会員加入とご寄附の一策として、医学部医学科新入生へのPRを行いました。今年も倶進会主催の医学部医学科新入生歓迎会(5月25日)の場をお借りしまして、当財団のリーフレット、入学祝の記念品として広報誌「わかば」と「横浜医史跡めぐり(改訂版)」、28年度発行の「ハマの医学校物語(改訂版)」とともに、財団へのご協力お願いの文書を新入生全員にお渡しいたしました。
 本年度も昨年度に引き続き、既に賛助会員にご加入の方へは、コンビニ併用の振込用紙とご寄付の払込用紙をお送りしております。新規加入と御寄附のお願いは、7月発行の事業年報に同封させていただいております。

売店の経営改善
 29年度は28年度収益事業の純利益の全額約671万円を研究助成等公益事業に繰り入れました。
 売店経営については、従来から「患者様のオアシス」をモットーにお客様満足度が高く、院内売店としての特色を出して売上増強に努めて参りました。
 財団諮問委員会で経営改善について具体策を検討した結果、28年度から収益の低い時間帯の営業時間短縮、福浦売店の統合、お取扱商品の主力をコンビニエンスストアの商品と競合の少ない医療衛生用品とするなど様々な改善策を実施して参りました。
 これらの経営改善により29年度の収益事業では約1489万円の純利益となり、その大部分を30年度公益事業の財源に充当できることになりました。
 30年度の売店経営は経営改善の効果を常時、検証して必要な対応を迅速に講じるとともに引き続き売上の増強に努めて参ります。 
 どうか、引き続き財団売店をご愛顧のほど、お願い申し上げます。

今後とも財団にご理解、御協力をお願い申し上げます。
  皆様方の御協力をいただきながら、研究助成などの公益事業を着実に実施し、設立の理念である「医学研究の助成・医学教育の支援」のため努力して参ります。
 今後とも、倶進会会員の皆様をはじめ関係皆様方のご協力を心からお願い申し上げます。
                                      (理事長 井出  研)