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平成30年度を迎えて

 横浜総合医学振興財団は、俱進会の皆様のご寄附により、平成4年4月に設立されました。
当財団は、横浜市立大学医学部創立50周年記念事業の一つとして、医学部の研究や教育の助成だけでなく広く横浜市、神奈川県内の医学医療の発展に寄与することを目的としております。
 平成も30年度を迎えましたが、設立以来、皆様には一貫して格別のご理解、ご協力を賜っており、ここに厚く御礼を申し上げます。

平成30年度予算を決定

 平成30度年予算は3月19日の理事会、3月28日の評議員会でそれぞれ審議の上、決定されました。
 本年度も堅実な予算を編成いたしましたが、理事会、評議員会を通じて皆様から財団の安定運営及び永続が強く願われていることを感じました。
 予算の内容及び規模は、研究等助成事業などの公益事業では同事業を大幅に見直した26年度の予算のレベルを維持、継承し、同年度に変更・延長した公益目的支出計画(※)に則った予算となっております。
 売店経営では、29年度に引き続き、収入、支出とも実績を踏まえた着実な額を計上いたしました。
 賛助会費、寄附金収入につきましても実績に則った額を計上しています。

※ 公益目的支出計画:新法人移行時の正味財産額を公益事業に使い切る年次計画。計画終了年度を42年度末までに延長しました。

以下、新年度予算の要点を説明します。

 助成の実績,効果をアピールする広報誌を発行

 財団の医学研究等への助成実績とその効果、成果をわかりやすく表現した広報誌「わかば」を継続して発行します。発行部数は29年度と同じ6000部の予定です。

② 公益事業基金の取崩額は900万円を想定

 公益事業の予算規模を確保するため、平成25年度から理事会、評議員会の決議をいただき、財団設立時の基本財産を財源とする公益事業基金2億5430万円の一部を必要に応じて取り崩すことにしています。平成30年度の取崩額は、年次計画に従い900万円を限度額としております。


30年度収支予算の具体的内容

 公益事業を中心にご説明します。公益事業の予算総額は2355万円で昨年度より65万円増額です。各項目の予算額は特段の記載がない限り前年度と同額です。

Ⅰ 研究等助成事業  総額2010万円

応募資格については平成30年度から一部変更します。従来、神奈川県内在住であれば応募可としておりましたがこの部分を削除し、神奈川県内の大学、研究所、病院その他の医療機関に在籍している者としました。詳しくは募集要項をご覧ください。

1 推進研究助成  合計900万円
 梅原清氏御夫妻からの御寄附を財源とする梅原基金による助成です。臨床応用が期待される優れた医学研究に対する助成で、原則として三か年度継続助成を予定しています。

助成額 1件 100万円 9件

 当助成を受けた研究のうち優秀な研究に授与する梅原賞は、平成31年度に30年度分と併せて2か年度分を審査します。

2 わかば研究助成  合計600万円
  大学院生を含む35歳以下の医学研究者を対象にしています。将来性のある若手研究者への助成で当財団の特色となっている助成です。

 助成額 1件 50万円  12件

3 医療技術研究助成  合計100万円
 横浜十全会基金を財源とする助成で、医師を除く医療従事者が行う実務的研究や業務改善を図ることを目的に助成します。

 助成額 1件 20万円以内 

4 医学・医療関連事業助成  合計200万円
 医学・医療における社会的課題に対する組織的活動の支援を目的に助成します。

  助成額 1件 50万円以内

5 指定寄附助成 合計210万円
 助成研究領域を指定した寄附金に基づく助成で四領域あります。平成29年度に受け入れた指定寄付金が10万円以上30万円未満のものについては一定額を加算して30万円を助成します。
心臓疾患研究助成は助成最終年度でありました平成28年度の助成金100万円が研究期間完了時期の関係で返却されましたので、30年度に改めて公募いたします。

① 心臓疾患研究助成    100万円

② 腎臓がん関係       50万円

③ 血液内科学関係      30万円

④ 腎臓・循環器内科学関係 30万円



Ⅱ 横浜市大教育等助成事業  総額210万円

1 大学院優秀論文賞副賞の授与  授与合計額 20万円
 横浜市立大学大学院優秀論文賞の受賞者4名に副賞を授与します。

       副賞額 1件 5万円程度

2 国際学術交流事業助成  合計 20万円
 国外からの短期の医学・医療の研修等に助成します。

       助成額 1件 10万円

3 学生自主的活動助成  合計 150万円
 横浜市立大学医学部の学生が自主的に行うボランティア活動等や国内・海外の研修や実習に対して助成します。

  助成額 1件15万円を限度として必要経費の概ね2分の1の額

4 学術講演会助成  合計 20万円

「三杉記念医学教育研究基金」を財源として28年度に開始された医学教育研究への助成です。従来と同様、学術講演会への助成を予定しています。

Ⅲ 医学・医療啓発事業  合計 135万円

 例年どおり研究報告書及び事業年報を冊子形態で発行し、あるいはホームページへの掲載等により、医学・医療の知識啓発を進めます。
 29年度に創刊した広報誌「わかば」を本年度も秋に発行します。毎年度一回、医学研究、医学教育への助成実績と成果をわかりやすくPRして財団の意義を広く周知してまいります。

Ⅳ 附属2病院の売店経営

 平成28年度から、コスト高となる営業時間の短縮、福浦売店の統合、取扱商品の主力を医療衛生用品とするなどの経営改善を実施し、永く院内売店として培った医療衛生用品に関する知識並びに親切、丁寧な接遇をモットーとした売店づくりに努めて参りました。
 おかげをもちまして29年度は売店だけの収支で黒字となり、自販機を含む収益事業全体の純益は、ここ数年以来の多額となる1200万円の予定です。29年度予算額572万円の約2倍です。30年度予算では、この純益から売店経営安定化準備金として積み立てる200万円を差し引いた1000万円を研究助成など公益事業の財源に振り替えます。
公益事業を支える事業として、引き続き経営改善の検証を行い、ご利用しやすい売店に向けて努めてまいります。ご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

Ⅴ 財団賛助会員加入の募集

Ⅵ 御寄附のPR 

 財団賛助会費及び寄附金収入も財団の重要な財源でございます。
賛助会費は、倶進会会員の先生方を中心に多くの方々の御協力をいただき、3月末現在で277名の方から29年度会費を納入していただきました。

既加入賛助会員 316名中243名
新規加入賛助会員      33名

 財団賛助会会員制度発足時の計画では毎年、会員20名増加を目標としておりますが、残念ながら前々年度実績の387名をピークに減少傾向にあり前年度は317名でした。新規加入会員は前年度の17名より増加していますので、既加入会員の減少ということになります。広報誌「わかば」の発送直後、多くの納入がありましたが、既に29年度分を納入していただいた方約50名分については、30年度分とさせていただきました。
一方、寄附金収入は、賛助会員、倶進会員の方を中心に約234万円(前年度約174万円)でした。
厚く御礼申し上げますとともに、今後とも賛助会員ご加入、継続並びにご厚志を賜わりますようお願い申し上げます。

 設立から26年余が経過する中で幾多の大きな試練がありましたが、研究助成など財団に対する期待は大きなものがあるものと存じます。関係皆様方の御支援をいただきながら、本年度も全力で事業の遂行に取り組んで参ります。
倶進会会員皆様の更なるご協力を切にお願い申し上げます。

                                         (理事長 井出  研)