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わかば研究など助成申請件数が増加

梅原賞は石上友章准教授に授与
 今年度も当財団の特色である若手研究者対象助成など計画どおりの助成を行うことができました。申請件数は募集に力を入れた結果、わかば研究助成の大幅増加のほか、推進研究助成、医療技術研究助成で増加しております。
 また、推進研究助成では、今年度は梅原賞授与の年にあたります。選考の結果、横浜市立大学大学院医学研究科 循環器・腎臓・高血圧内科学の石上友章 准教授が、受賞者に決定しました。授与式は、10月12日(木)、横浜市立大学附属病院10階の修士講義室で行われました。井出研財団理事長の挨拶、大野茂男選考委員長の選考経過報告に続き、理事長から石上先生に賞状と副賞を授与し、来賓の公立大学法人横浜市立大学の二見良之理事長と宇都木朗事務局長からご祝辞をいただきました。式典に続き、石上友章先生に約1時間受賞の研究課題について記念講演をしていただき、好評のうちに終了いたしました。

 平成29年度の研究助成については申請を公募し、受理した申請書を対象に各助成選考委員会が6月から順次開催されました。 受理した申請の総件数は120件(昨年度82件)、うち採択件数は32件(同29件)、研究助成総額は1923万円(同1863万円)になります。申請件数及び採択件数とも昨年度より増加しております。
採択された助成申請の状況は、別表のとおりです。

「平成29年度助成採択一覧」

1 推進研究助成
 一定の実績があり将来性のある研究を対象としています。財源は梅原清御夫妻から頂いたご寄附をもとに設立した「梅原基金」です。毎年度の助成件数及び助成額は平成27年3月の理事会で決定された年度別計画に基づいております。選考委員会は7月26日に開催されました。申請件数は、梅原賞6件を含み46件(昨年度34件)、採択件数は梅原賞1件を含め10件(同9件)助成総額1千万円(同900万円)。
 申請件数の年度別内訳は、初年度分は34件(昨年度28件)、2年度分、3年度分とも3件です。採択の年度別内訳は初年度分、2年度分、3年度分とも3件(同3件)となっています。初年度に採択された研究の全てに対して原則、3年度継続助成を行うことにしています。梅原賞については27、28年度に3年間の助成を受けて研究を終了した6名の研究者の中から、選考しました。受賞者及び授与式は前述のとおりです。

2 わかば研究助成
 2年以上の研究歴を有する大学院生を含む若手研究者を対象にした助成です。選考委員会は7月14日に開催されました。申請件数は50件と大きく増加しました(昨年度33件)、採択件数は11件(同12件)、助成総額600万円(同額)

3 医療技術研究助成
 医師を除く医療技術職員を対象とした助成で、全国的に見ても数少ない助成と聞いております。財源はかって附属病院の売店を経営していた横浜十全会からの御寄附をもとに設立した「横浜十全会基金」です。9月6日に選考委員会が開催されました。申請件数12件(昨年度2件)、採択件数5件(同2件)、助成総額100万円(同40万円)。昨年度は申請件数及び採択が少なかったため、委員会で対策を検討し、募集のPRに力を入れた結果、申請数が大きく増加しております。

4 医学・医療関連事業助成
 医学・医療領域における社会的課題に対する組織的活動を支援することを目的にしています。6月27日に選考委員会が開催されました。申請件数9件(昨年度9件)、採択件数5件(同4件)、助成総額193万円(同200万円) となっております。  

5 指定寄附研究助成
 御寄附をいただいた方のご希望に沿うため、研究助成分野を指定して公募するものです。今年度の指定寄附の分野は、腎臓内科学関係です。9月25日に選考委員会が開催されました。申請件数3件(昨年度1件)、採択件数1件(同1件)、助成総額30万円(同23万円)となっております。 

財団賛助会員の御加入、御寄付に心から感謝申し上げます
 財団賛助会員は研究助成の主要な支柱の一つであり、倶進会の先生方をはじめご加入いただいている多くの方々に心からお礼申し上げます。御加入いただいている状況は現在、次のとおりとなっています。

 本年度新規加入(会費納入) 19名
 前年度までのご加入     316名
 うち会費納入        (208名)
 現会員数      合計  335名
 会費納入      合計  227名

 賛助会員に御加入いただいている方のほとんどが倶進会会員の先生方です。財団への寄附金は現在、60件、約157万円。このうち賛助会員及び倶進会会員の皆様からのものが50件、約80万円です。倶進会会員皆様の当財団に寄せられるご厚情に心から感謝申し上げます。

売店の経営改善と研究助成の財源確保に努めて参ります
 売店経営の売上から生じる利益は、経常的財源として財団の公益事業遂行には不可欠と考えています。 売店の経営ではコンビニエンスストアとの共存を前提にして平成28年度に経営改善を実施して参りました。具体的な改善策は、ご利用者様へのサービスに配慮しつつコスト高の営業時間の短縮、コンビニエンスストアと競合が少ない医療衛生用品の充実、福浦売店の統合などです。29年度は、これらの効果を検証して必要な対策を講じて参りますが、現在のところ営業収支は黒字を維持し、一定の改善効果はあったものと思われます。引き続き財団売店をご利用いただけますようお願い申し上げます。

 今後とも、財団では経営基盤の充実に努め、設立趣旨である医学・医療の研究助成を推進して参りたいと存じます。
 倶進会会員皆様方の御協力、御指導を賜りますようお願い申し上げます。
                                      理事長     井 出    研