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28年度事業の概況
 倶進会員の皆様には日頃から財団事業にご協力いただき、心から御礼申し上げます。
 平成28年度事業の概要並びに財団の現況についてご報告いたします。
研究助成等の公益事業については、平成26年度に事業規模の縮小及び事業期間の延長等を決定した計画(※公益目的支出計画)を策定しました。28年度もこの計画に則り、事業を実施することができました。 
 新たな助成事業として「三杉記念医学教育研究基金(約700万円)」を財源に横浜市大関係者が同大学構内の施設を利用して開催する「学術講演会開催助成」を開始しました。募集開始直後から申請があり、9月で予算額に達して募集を停止するなど順調な初年度となりました。
 収入面では、賛助会会費収入は317万円(年間1人1万円)でした。前年度より70万円少なく、残念ながら会員数20人の純増及び年度の予算額に達しませんでした。
なお、年度末時点での会員数は317人、内訳は新規17人、既会員300人(27年度からの継続)です。
 御寄附は、倶進会員、賛助会員の皆様からの約144万円を含めまして、約174万円でした。昨年度よりそれぞれ約60万円、80万円の減少となりました。
現賛助会員の維持継続と新会員の確保が急務の課題であり、これに向けて広報活動に力を入れていきたいと存じます。景気の先行きが不透明な中、賛助会員の皆様、御寄附を寄せられた方々に心から感謝申し上げます。
 売店等の収益事業の純利益からは、売店の経営安定化準備金を除く約255万円を公益事業に繰り入れております。
なお、公益事業の財源を確保するため、先の計画(※)に基づき、毎年度、理事会及び評議員会の決議を得て公益事業基金を取り崩しております。28年度は予算どおり900万円を取り崩しました。
28年度決算の概況
 平成28年度の決算の概要
助成の状況 ( )内は27年度実績です。
助成総額 1992万円
助成の総計は、45件・1992万円です (47件・2215万円) 。
内訳は
・研究等助成 29件・1863万円。
・横浜市大教育等助成 16件・約129万円です。

1 推進研究助成
梅原清氏の御寄附によって設立された梅原基金による推進研究助成が十四年目を迎えました。
3年継続助成研究 3件(3件) 2年継続助成研究 3件(3件) 初年度助成研究 3件(3件)
合計9件・900万円。

推進研究助成以外の助成は、
2 わかば研究助成 12件・600万円(17件・750万円)。

3 医療技術研究助成 2件・40万円(5件・100万円)。
十全会基金による医師を除く医療従事者が行う実務的研究や業務改善の企画への助成です。申請件数が2件と少なく助成額が予算額に達しませんでした。このため、申請件数の増加策について選考委員会で検討し29年度は附属二病院の協力をいただき募集に力を入れております。

4 医学・医療関連事業助成 4件・200万円(1件・50万円)。
一昨年度の申請件数が少なかったため、28年度は募集要項の表現をわかりやすく改め、採択例をホームページで掲載するなどしました。その結果、申請件数が9件に増えたものです。

5 指定寄附研究助成 2件・123万円(心臓疾患1件・100万円を含む)。
本年度は心臓疾患及び腎臓内科学の2領域に助成しました。前年度は5件・220万円(心臓疾患1件・100万円を含む)です。
心臓疾患研究助成は平成24年度に開始しましたが、28年度で助成を完了いたしました。心臓疾患研究のために500万円の御篤志を頂きましたことに厚く御礼申し上げます。

6 横浜市大教育等助成 16件・約129万円(9件・約95万円)。
このうち学術講演会開催助成は5件 20万円です。
なお、平成4年の財団設立以来28年度までの助成総額は5億2810万円に至っております。

 29年度の申請状況
5月30日を受理期限として、各助成の申請を締め切りました。(医療技術研究助成、指定寄附研究助成は8月18日が受理期限です)
募集要項について、これまでの応募者からの問い合わせ内容を踏まえて、関連選考委員会で検討し、わかりやすい内容と表現といたしました。
応募状況は、次のとおりです。
 推進研究助成 新規34件(28件) 2年目3件(3件) 3年目3件(3件)。
 わかば研究助成     50件(33件)。
 医学・医療関連事業助成 9件(9件)。
各助成の選考委員会は、医療技術研究助成及び指定寄附研究助成を除き、7月下旬までに開催され、選考結果については、順次、助成申請者に通知するとともに、次号の「財団だより」に掲載いたします。


財団賛助会員加入・ご寄附のお願い
 多くの方々からの賛助会費納入と御寄附に改めて感謝申し上げますとともに、財団事業を継続して行くための基盤となる財団賛助会員へのご加入並びにご寄附につきまして、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
 新規会員加入とご寄附の一策として、医学部医学科新入生へのPRを行いました。今年も倶進会主催の医学部医学科新入生歓迎会(5月26日)の場をお借りしまして、当財団のリーフレット、入学祝の記念品として「ハマの医学校物語(改訂版)」とともに、ご協力お願いの文書を新入生全員にお渡しいたしました。
なお、本年度も昨年度に引き続き、既に賛助会員にご加入の方へは、コンビニ併用の振込用紙をお送りしております。新規加入と御寄附のお願いは、7月発行の事業年報に同封させていただいております。

売店の経営改善
 28年度は27年度収益事業の純利益約455万円のうち約255万円を研究助成等公益事業に繰り入れました。売店経営については、従来から「患者様のオアシス」をモットーにお客様満足度が高く、院内売店としての特色を出して売上増強に努めて参りましたが、財団諮問委員会で経営改善について具体策を検討いたしました。その結果、第一段階として年度当初に、ご利用者様に不便がないよう配慮しつつ収益の低い時間帯の営業時間を短縮いたしました。その後も同じ趣旨で福浦売店では今年1月と4月、浦舟では今年の6月に営業時間を短縮しております。第二段階として1月からは取扱商品の主力をコンビニエンスストアの商品と競合の少ない医療衛生用品としました。
 院内売店として永年の実績により蓄積された豊富な商品知識を活かすとともに、温かくきめ細やかな接客でより一層魅力ある院内売店にできるものと思います。この改善に伴い、福浦売店では第2売店を閉店しその商品すべてを第1売店に移しました。これらの経営改善により28年度の収益事業では約671万円の純利益となり、全額を29年度公益事業の財源とできることになりました。29年度の売店経営は今まで行った経営改善の効果を常時、検証しまして、必要な対応を迅速に講じて参ります。 どうか、引き続き財団売店をご愛顧のほど、お願い申し上げます。
 今後とも財団にご理解、御協力をお願い申し上げます。皆様方の御協力をいただきながら、研究助成などの公益事業を着実に実施し、設立の理念である「医学研究の助成・医学教育の支援」のため努力して参ります。
 今後とも、倶進会会員の皆様をはじめ関係皆様方のご協力を心からお願い申し上げます。

                                         (理事長 井出  研)